2011イワクラ(磐座)学会全国大会概要報告(如是我聞)
2011イワクラ(磐座)学会全国大会
イワクラサミットin 松山
~蘇る瀬戸内の巨石文化と太陽信仰~
http://haku1414.web.fc2.com/参照下さい。
主催:イワクラ(磐座)学会、松山・白石の鼻巨石調査委員会
後援:愛媛県・松山市教育委員会
H23年度松山市・坂の上の雲フィールドミュージアム活動支援事業
期日:2011年9月18日【日】~19日【月】
場所:松山市高浜公民館大ホール
概要:テーマ「蘇る瀬戸内海の巨石文化と太陽信仰」
瀬戸内海に点在するイワクラ(磐座・巨石群)の数々の驚異的な機能と
その配置が近年、明らかになってきた。
瀬戸内海を挟み北(尾道)と南(松山)の巨石群と太陽軌道の連動性に
見られる類似性から、大自然と共生していた頃のイワクラ(磐座)の謎に
古歌や口伝から迫られ、陰陽・道教や、卑弥呼の時代の銅鏡から謎解き。
また、古代から現代まで続く聖地とその絶妙な配置にも触れられた。
<<基調講演と発表>>
プログラムは、パンフレット参照下さい。
<基調講演>:
1.尾道大学稲田全示教授は、『隠された神話』に纏められた内容と、
きっかけになった、千光寺口伝:
『まことに知る鏡を掛け、珠を吐きて百王相続し』が、
「天岩戸」の故事:賢木に鏡を掛けて、天照大神を招く・・・
を想起させる。 古代尾道の謎。四山の巨石と太陽信仰。
昔、朝廷内部にしかなかった、陰陽道様式で、祭られており、
冬至の日の入り、夏至の日の出。春分、秋分の朝日・夕日がきっちりと
きれいな線で繫がる。
これを、『おのみち摩訶不思議古代ロマン*岩屋山のミステリーツアー』
MAPにも反映されて、町興しにも、一役も二役もかっておられる。
********************************************************************
”STONE WORKS”の山本哲三氏の許可が得られたので氏の尾道巨石群を参照下さい。
http://ishikaraishie.sakura.ne.jp/shoko1/iwayayama.htm
************************************************************
2.彫刻家で、同大教授の児玉康平氏は、現在の造形イワクラを生駒石から
彫り出され、千光寺公園に、設置されている。これもまた、百年二百年後の
イワクラ(磐座)研究者達の、謎解きと考察が、どのようになされるか
楽しみな作品である。
因みに、まちなみ2000年・2月号に「古代陰陽都市」の論文を発表され
ており、卑弥呼も手にした陰陽の鏡が、高槻市の安満山(あまやま)で
発見された。(平成9/1997年夏)青龍3年 方格規距四神鏡(235年作)。
方形は、宮城を表している。中国古代都城計画「天円地方」の宇宙観を
象徴的に表している。
安満(あま)の地名からして、淀川水系から瀬戸内海の海運を支配して
いた海人族の王様だったかもしれない。
陰陽の地形と厳島神社、「天心十道」の配置計画と一致。
隠されていた陰陽都市尾道。「天神合一」の空間をもった都市構造。
3.高知工科大学渡辺菊眞准教授は、各建築物の配置と聖堂(神)・礼拝堂(人)
エレメントの関連と、イワクラ・奥の院の関連。正面性と配置。
参道と廊下のつながり、屋根の勾配や、デフォルメ・・・。
『聖域における建築の配置術』を実例で提示。
推薦の、三社を挙げるとしたら、
①.十津川の玉置神社
②.鳥取三朝の投げ入れ堂
③.姫路円教寺の背後のイワクラ(奥の院の組替え?)等。
配置には、秘められた意味がある。
研究室のHPは、http://kikuma-w-lab.sakura.ne.jpです。
4.イワクラ学会理事:谷口実智代氏
最近、次々と発見される「日向市の巨石ネットワーク」をパワーポイント
で、次々と実地検査された状況を説明された。
今まで石神山等、手入れされないでいたため、隠されていた巨石群が次々と出てきている。奈良の太陽の道は、北緯34度32分。
日向の太陽の道は、北緯32度20分。日向の三角形の仰角は57度45分。
詳細は、イワクラ学会研究論文集22号に発表されている。
一部紹介すると、日向巨石ネットワークを、繋いでいくと、日本全土まで
繋がり、金色のサシバの渡りルートにも重なる。
神武天皇の朝四時の船出の日は、八朔の日。現代の<おきよ祭り>の日。
5.主催者・事務局の篠澤邦彦主任研究員・
松山白石の鼻巨石群調査委員会・イワクラ学会会員から、時間が押す中
要領よく説明された。詳細は、冒頭に掲げたHP参照下さい。
「伊予のストーンヘンジ」の本に纏められ、出版されている。
その後、イワクラ学会会員は、バスで実地に検証・説明頂いた。
なお、翌日からのシマナミ海道のイワクラ探訪は、5名のパネリストの方々が、
マイクロバス内で、丁寧に、古代から現代まで。例えば白村江の戦いから、元寇、足利尊氏の戦勝祈願が、全て成就された、霊験あらたかな稀有な地域である。魏志倭人伝の生口600人の奴隷献上も、こちらの島から。
台風が二つも接近していたにもかかわらず、探訪終了までは、雨に降られなかった。
さすが、太陽信仰の末裔が会員に多くいたせいかも?
(所感)いずれの方々も、さすがプロであり、ステラナビゲーターや、実地
の調査を、俯瞰的に検証され、事象を、数千年あるいは、それ以上の単位
でみられている。平面的に見たり、宇宙的にも星の位置などとの関連
も、確認されようとしている。
また、さらに検証方法を、イワクラと世界的に確認されている、金山巨
石調査団など共、交流を持たれ、意見交換や、調査手法の改良等もなされ
ている。
お神楽や、祭神や、その持ち物や、謂れにも注意を払われて、現在うつ
ぼ舟を追いかける小生にとって実り多いものとなった。
摩訶不思議テオ拝
- by 摩訶不思議
- at 21:41
2011年09月25日
