新春航空局長講演(如是我聞メモ)

新春講演恒例の航空政策研究会において
1.日時:平成21年1月19日(月)09:00~10:30
2.場所:東京経団連会館11F国際会議場
3.講演者:国土交通省・航空局長前田隆平氏
の講演が行われました。

九州に関連する、沖縄・福岡空港に関しても、まとまりつつあり
その検討概要を紹介されました。
以前も報告しました、パブリックインボルブメント手法で実施されています。

講演者:前田隆平航空局長
(2008年より*静岡出身・東大法卒・1977年運輸省入省・2005年審議官)

恒例により、航空局長講演から、年明け。

Ⅰ.今後の航空政策:整備から運営主眼へシフト

<情勢変化・背景等>
①東アジア地域における空港整備進展による空港間競争の激化。
②S42/1967年:全国空港52箇所⇒平成19年2007年:97箇所
③空港利用者ニーズの多様化や高質化。
④空港における事件・事故の多発。等

<空港基本方針の策定>
国土交通大臣が今後の中・長期的な設置及び管理のあり方について
基本方針を策定。
①既存ストックの有効活用・利用者の便益の増進及び空港の安全・安心の確保
②適正な空港使用料の設定などわが国の国際競争力(空港・航空会社など)強化
③地域の活力向上。環境負荷の軽減、周辺地域との共生を図る。
④近接する複数空港の適切な分担に基づきその機能を最大限活用。
 運営の最適化を図る。(首都圏・関西圏)
⑤空港利用者のさらなる利便や安全性の向上を実現。(顧客満足度計測:CS導入)

<<新体制>>始動、
但し空港インフラへの規制のあり方(成田空港の外資規制)のみ持ち越し諮問検討中。


<最近のトピック>
1.静岡空港
①静岡空港開港が3ヶ月遅れ。(立ち木・障害物のため)
 当面は、滑走路-300M減の暫定運用で2009年6月開港予定。
②現在は空港単体で、採算とれなくても、地域経済全体への
 波及効果を考えて、公共事業は展開している。
③富士山の見える空港として、海外からの開港前に、
 乗り入れ表明は珍しいが既に、二社(KALとアシアナ)と
 中国より一社乗り入れ表明。
④富士ドリーム航空会社も設立され、大手二社も遠距離(札幌・沖縄など)
 への路線開設予定。

2.成田空港の整備
①発着回数・地元の合意+2万回・8万回(地元の合意を得て段階的に)

3.羽田空港の運用
・滑走路の井桁運用には、管制・パイロットの慣熟に一定期間が必要。

4.関空
・二期島は、滑走路のみの暫定運用。高コスト体質改善が必要。
・有利子負債下げて、利用促進を図る。

5.中部空港
・二本目の滑走路期待されているが、伸びが今一歩でさらに鈍化。

6.福岡・那覇空港の展開。
・パブリックインボルブメント手法の活用で、地域住民と共に
 考え、負担していく体制。絞込みは終り、最終検討段階。

<アジアゲートウエイ構想の進捗状況>
①アジア各国との自由化の推進
・地方空港の乗り入れ自由化(2007年11月より~)
・各国とも自由化実現合意。中国とは、継続協議で合意。
②羽田空港の国際化推進
・当面ペリメーター2000KMで暫定スタートしたが、
上海OKで北京不可は可笑しい」等の意見も噴出。
・羽田・北京南苑でチャーター実現に向け調整中。

Ⅱ.航空交渉の現在の推移

①羽田空港
・韓国との間で、ソウル・プサンの間で昼間時間帯に開設。
・深夜時間帯:アジアでは、マレーシア・韓国・シンガポールで合意。
       欧州では、フランス・英国と定期便開設に関して合意。
②成田空港新規路線の開設は、ドバイ・アブダビ・チェンナイ(印)と
       ストックホルム(スウエーデン)で実現。

Ⅲ.首都圏空港(成田・羽田)における国際航空機能拡充プラン
~「世界と結ぶ成田」と「世界に開く羽田」の一体的活用による国際航空機能の最大化~
〔今後、地元自治体・関係者等の協力と理解を得てすすめる。
 従来の経緯と歴史をふまえた上で。〕
①羽田空港:国際定期便を昼夜合わせて約6万回就航
昼間:羽田ふさわしい近距離アジア・ビジネス路線開設を展開。
深夜・早朝:欧米を含む世界主要都市に就航し、首都圏全体の国際航空機能を24時間化。
連携リレーにより24時間化。
②成田空港:約2万回増:豊富な国際線ネットワークを更に強化。
都心とのアクセスを改善(日暮里=成田間を51分から⇒36分)

Ⅳ.その他

様々の重要課題もあるので、是非、資料を読み込んで下さい。
・航空物流機能の高度化
・航空管制の課題と対応。
・米軍との空域再編等。

Ⅴ.観光行政の現状等

  2008年に観光庁開庁、
  次回(2月25日(水))の航空政策研の観光庁長官が講演者。

1.観光立国を目指して
  (ビジットジャパンキャンペーン2005年~521万人)
  2010年までに、訪日外国人旅行者を1000万人にする方向で、
 ・日本PR(認知度向上事業:旅行メッセ・メデイアの日本への招請・取材支援等)
 ・日本への旅行促進(誘客事業:トラベルマート・教育旅行関係者の意見交換会等)
 ・重点12市場(英国・フランス・ドイツ・・カナダ・米国・・韓国・中国・台湾
         香港・シンガポール・タイ・オーストラリア)
  +有望新興市場(インド・マレーシア・インド)でも調査を実施。

2.JATA Visit Worldキャンペーン(08年4月~)
 ・2Way Tourismを基本として、2010年の日本人旅行者数2000万人達成に向けて、
  航空会社・関係官庁・自治体・旅行会社・政府観光局・空港会社等と協力、海外旅行の
  需要喚起・促進を図る。
 ・免税枠も10万円から20万円へ。
 ・地方発の海外需要喚起。第三国航空会社のチャーターも認め、又個札販売も100%可。
 ・旅行業支援策を実施。
 ・2007年実績835万人

以上、要々のみ。

参考になれば、幸いです。


2009年01月28日

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