三冊屋ブックワークショップ・レポート
11月15日と16日の両日、福岡市天神の福岡ビルにおいてブックオカの共催イベント「三冊屋ブックワークショップ」を、東京の編集工学研究所の佐々木千佳さん、田中晶子さんのお二人のナビゲーションにより開催しました。
書店の本棚で展開している「三冊屋」では完成された三冊組を眺めるのみですが、ワークショップでは三冊組に至るまでのプロセスを体感できる貴重な機会として、福岡をはじめ、北九州、久留米、長崎、鹿児島、東京と遠方からも集まりました。
2時間半という短い時間のなか、3つのワークショップを実施。まずは本がまとっている情報の多様性を掴み、その上で新たな三冊組を作るワークショップ、2つ目は15分で2冊の本を読む方法(目次読書法)、3つ目はカバーや帯の編集を実践するワークショップというように、これまで単に一冊の本を黙々と読むだけの読書とは一風違った“遊読術”を体験しました。
冒頭、ナビの佐々木さんは「本は一行ずつ読まなくちゃいけない…という小学校から教わった読み方がいまだに抜けきれない方も多いと思いますが、そこにとらわれる必要なんてないんです。もっと解放されていい」と説明します。(写真は二日目のカバーと帯編集のワークショップ時)
体のシルエットが書かれたA3の用紙に、なにやら付箋がペタペタ。果たしてこれがどのように「本」と繋がるのか!? 参加者ははじめはおぼつかないようすでしたが、コツを掴んでいくとどんどん手が動きはじめます。そこで目にした自分の体と本との意外な構図に、新たな気づきを得ることになります。
初日には九天玄氣組の組員も数多く参加。このテーブルは組員ばかりだったせいか、付箋を使ったグループワークでは白熱し、わずか20、30分程度の時間で一気に4つの三冊組が完成。ナビの田中さんから「このチームは製造工場ですねえ」とお褒め(?)のコメントをいただきました。カバーや帯を編集するワークショップでも、このテーブルはプロ根性を発揮。ひさびさの編集稽古だったこともあり、新鮮な気持ちで取り組んでいたようです。
九天玄氣組では2年前の発足会の時、求龍堂から出版された「松岡正剛千夜千冊」放埒篇1144夜分の「部立集」を利用して「三夜三冊帯」を制作、セイゴオ校長の書き下ろし書画ポストカード2枚付で910円で販売したことがあります。三冊ずつ読むための工夫が凝らされたアイテムで、「三冊屋」にも通ずるということで、ワークショップでも紹介され、終了後には販売も行われました。
ちなみに、セイゴオ校長はこの部立集をいつも机に置いているのだそうです。かなり書き込みもなされていて、千夜千冊の執筆時などことあるごとに開いているとか(「三夜三冊帯」の在庫、まだ少しあります。希望者にはお分けしますので、お知り合いの組員にお声掛けくださいませ)。
未知なワークショップに勇気をもって(?)ご参加くださった皆さま、おつかれさまでした。この三冊屋のワークショップは、松岡正剛氏の編集術のほんの障りです。その真髄を修得できるのはイシス編集学校だけ。次の開講は2009年4月20日、ということをワークショップでお伝えし忘れていたようですので、宣伝も兼ねてレポートさせていただきましたー。
http://es.isis.ne.jp/index_pre.html
おまけ・・
一日目の夜は、佐々木さんと田中さんを囲んで「三冊屋開店祝」。長崎のOさん(現在、19破受講中)も飛び入り参加してくれました。もつ鍋をつつきながら編集談義に花を咲かせましたが、酔いちくれた組長は阿修羅のごとく周囲に絡んでいたとかいないとか。その後はアイリッシュバーの「ザ ケルツ」で飲み直し、さらに三次会へと流れていったのでした。
二日目、ワークショップのはじまる前に佐々木さんと田中さんが九天玄氣組の組事務所でもある「瓢箪座」を訪問。「瓢箪座」の名の由来となった黒いひょうたんと真っ赤な千夜千冊が鎮座する本棚を目にしたお二人からは、思いがけず拍手をいただきました(笑)。
さあて、ブックオカも終盤です。たとえフェアが終わっても、「三冊屋」はどこかで出店しているはず!? これからもどうぞご贔屓に!
- by めろん組長
- at 05:34
2008年11月24日

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