講演メモ・航空政策研・航空シンポ2007
~世界潮流のダイナミズムと日本の空~如是我聞メモ抜粋
=明日の空・未来の空に向けて=
日時:2007年11月30日(金)13:30~17:00
会場:経団連会館11F:国際会議場
主催:航空政策研究会
後援:(社)日本経済団体連合会・経済同友会・東京商工会議所
開会挨拶:岡田清:航空政策研究会会長
第一部:基調講演
「世界潮流と日本ーアジア大移動時代の到来」
寺島実朗氏
昨日は、北海道活性化のため、北海道に行っていた。
具知安(ニセコ)が、土地の値上がりNO1
九万人が訪問。内7万人がミドルクラスのオーストラリア人。
10年前のオーストラリアは現在の半分のGDP?
二年前オーストラリア人の平均4万ドル水準に急上昇。
資源大国で豪ドルが強くなった。
Ⅰ〕最近のキーワード「移動」
1:「渡り鳥ビジネス」が盛んになってきている。
2:SQ(シンガポール航空)がA380を就航させたが、
Singapore(淡路島大)//Sydney(最初の路線)で好調である。
3:背景にあるものとして、SIN(以下シンガポール略号表記で)
がGreater ChinaやAseanの核として機能している。
4:UK/UAE/SINがOPEN SKY協定を締結し、
大英連邦(53カ国)の有機的結合がさらに進化している。
5:Greater Chinaは陸(本土)の中国。海の中国(香港・台湾・SIN)
からなり、SINは華僑が70%を占める。
6:情報網(光ファイバーネット)がインド(バンガロール)から
SINを経由して米国本土と結ばれた。
8:SINの印橋(インド系住民)は10%。
SINはVirtual国家(ローズクランツ米国人教授が命名)で、
目に見えない財として、システム・技術・バイオ展開を中心として、
頭脳国家としてさらなる飛躍を続けている。
体の部分は陸の中国やベトナムに。
ASEANと中国を繋ぐ起点としても機能している。
一方、英国は先の4に述べたように、RED Arrow戦略を考え、
英国国内(エジンバラ他の地方都市)と中近東・インド・SIN・豪
を密接に繋ぐべく国内線まで開放した。
これは、アジアの人流の基点としてロンドンを考え、
そこにドバイ(中近東の金融センター)・イスラムのインドネシア
マレイシア・さらには、資源大国のオーストラリアを、
SINを結節点として繋ぎ、英国の地方活性化戦略である。
既に、ロシアの外貨は、極端なポンド高を招くほど、流入している。
2000年に、よれよれの大統領としてサミットに登壇してきたが、
2006年、資源大国として、よみがえり、任期はまもなくだが、
その力は絶大である。既に、5000億ドルの外貨準備高である。
一方英国は、金融・不動産は7%の伸びを記録しているが、
製造業としては、-0.4%である。基幹産業の自動車や電力にまで、
外資が投入される現状である。
一方ドイツは一時ドイツ病・両独統一後、社会主義を維持しつつ
産業力を維持している。
デユッセルドルフからスイスにかけて先端技術の展開・
研究開発が盛んである。
ドバイは溢れるオイルダラーに建設ラッシュで、高さ800Mや
900Mビルなどが建設中である。
また、エミレーツ航空は中部・関空に乗り入れ、成田進出も
狙っている。(ファーストクラスは個室)
Ⅱ〕21世紀に入って6年間の世界の潮流を、振り替えってみると、
1.世界経済の年平均実質成長率(実体経済)=3.5%
2.世界貿易の年平均実質伸び率(物流経済)=7%
3.世界株式市場時価総額年平均伸び率(金融経済)=14%
グローバル化という名の金融肥大。
①HOT MONEYの奔流:中東ロシアのOIL MONEY1.3兆ドル
+日本の超低金利「円キャリー」1兆ドル
②2007年8月世界連鎖株安
象徴としてのサブプライムローン焦げ付き
③2006年の世界M&A:3.9兆ドル・・・cf:ヘッジファンド1.6兆ドル
④原油が四倍にならなければならない理由は、無い。
原因を中国というが、その消費は365万BDで、原因にはなりえない。
⑤マネーゲームの結果、需要と供給曲線で、値決めは過去。
投機や金融が肥大化したため。
例:WTIはHOUSTONにあるWEST TEXAS INSTITUTEで
実需70万BD(世界8600万BD)しかないのに、
3億万BDが取引された。世界の0.8%市場が、
残りの原油の値決めをしている。
1BDあたり、30~50ドルが投機的思惑で高騰している。
取り残された日本:1989年世界トップ10行のうち9行は日本だった。
護送船団方式で、規制に守られて、不動産だけの担保で一兆円も貸すのは愚か?
米国は天才デーラーとノーベル賞学者がヘッジファンドを作った。
最初は40%余の配当を維持していた。
若い経営者に金がまわる仕組みを作った。
また、軍需から民生に理工系学生が回り、情報工学と金融が結ばれ
ITとFTの結婚して、ぬれてにあわに儲かる仕組みを考えた。LCBや
ジャンクボンド等。
金融の証券化で、過剰流動性がますます増す結果に。
サブプライムはリスクの分散化予定が、逆に拡散化した。
14%延滞比率(焦げ付き)を予定してたが20兆円が焦げ付いた。
55兆円を投入。
産業の金融化も進んでいる。
MBAと法科大学院(弁護士)が増加。
日本関連に話をもどすと、海運は日本海物流が盛んになってきている。
また、海上コンテナーも釜山が基地になり、津軽海峡がラッシュに。
東北地方では、宮城(仙台)山形・酒田が最適物流のトライアングルを模索。
太平洋側は、下降傾向:横浜コンテナー一台9万円・釜山:65000円
最後に航空関連で
1.空港基盤整備の充実(都市間交通)
*中型ジェットの国産化。自動車産業の次期産業としての
プラットフォーム産業が必要。
ナノ・バイオ・IT等の集積産業が必要。
2.日本活性化のためにも「移動」を安く容易に(LCC必要)
定住人口減少に対処するためにも。
二地点間居住(川勝平太氏提唱):いなかに軸足を置くことで活性化。
農業法人などのヘルプ(経理・マーケテイング等)
3.航空産業は2050年度目標(CO2削減に向けてさらなる努力必要)
*100ドル原油をベースに。
*ポスト京都議定書・バリ島会議の結果を注視して。
*鉄道との環境競争勝てるように。
第二部パネルデスカッション(省略)
一部気になった発言のみ。(要約の抜粋)
*アジアは実体経済で、規制などに縛られない。
*これから、世界のGDPの40%を占める予定。
*WTOは機能不全、これからはFREE TRADE貿易中心。
*航空はハイリスクロウリターンの産業。
*日系航空のみが、マイレージポイントに制限を設定している。
*お客様が一番といいながら、結局当局の方にしか視点が無い。
*大きな視野と視点で、航空産業を、社会を活力ある社会に!
*各都市が伸びる事で、航空旅客が伸びる。
*中国の北のトライアングル(大連・天津・青島+北京)が
新しい、ビジネスセンターになりつつある。
*日本・中国・韓国は政策対話を推し進め、共に経済発展できる
体制に。
*EUのように、ゆるやかな連帯の中に、共存共栄を。
*真のRegional Carrierに!
*Immigrationの効率化。待たせるのが偉いのではない!
*空港は利用してもらい、利用し易くするのが当たり前。(アクセス含み)
以上
- by 摩訶不思議
- at 19:51
2007年12月18日

comments
Very nice site!