国際シンポ『観光立国日本を目指す為に』(如是我聞メモ)

1.時:2007年10月19日(金)13:30~16:30
2.ところ:東京大手町日経新聞(8F)ホール
3.主催:日本経済センター・日経新聞

【Ⅰ】主催者挨拶 小島 明:日本経済研究センター会長

1.世界の自動車産業の経済価値≒世界の観光産業の価値を持つ
2.2003年春:小泉首相の提唱で、観光懇談会が立ち上げられ
 1963年に成立して省みられなかった、(1964年東京オリンピック)
 観光基本法が全面改訂され観光立国推進基本法が施行(2007年1月1日)された。
 <注>~住んでよし・訪れてよしの国づくり~観光立国日本のコンセプト?
 <注2>最近のアイルランドの観光復興(OLD POWER)
 <参考>http://www.ron.jp/law/law/kanko_sk.htm
3.40余年モノ作り中心に、日本経済・国策から忘れられていた。

4.ここ数年、日本経済減速になり、VISIT JAPAN・YOKOSO JAPANのバルーーンが
 上げられた。  


【Ⅰ】基調講演:「観光立国日本に必要なこと」
演者:Alex Kerr:東洋文化研究家・庵会長(京都町屋復興等)
著書:「犬と鬼」京都を中心として、能・書・伝統芸能の案内・
   体験プログラムをやっている。
1.日本の良さ・原風景の大切さを守って欲しい!
2.景勝地のバックに山や海岸がコンクリートやアスファルトで固められている日本。
 自然の美しい海岸が、護岸工事の名の下に、”工場モード”で復元できないよう
 に壊れている。河川も憩いのある、岸辺が埋め立てられ潤いがなくなっている。
3.日本の良さ・美しい国・磁力のある日本文化。大事なモノを壊している。
4.Kerrの体験は、19歳のときに、徳島県祖谷地方の留学体験。
5.近年手に入れた茅吹屋根の畳文化依然の小さな庵。(徳島県祖谷)
6.景観をまもる意味と、利益*テクノロジー。特に環境に配慮した。
7.文化の変貌
  ①壊れていく町並。JR京都のコスモポリタン*脱京都デザイン?
  ②600年余の歴史ある池坊の生け花のデスプレイでさえプラスチック?
  ③デタラメな看板の氾濫。
  ④電線が、遮る美しい、歴史ある町並。
7.他の著名な町並との比較。(その国らしさ)
  ①ニューヨーク、特定エリアにしか看板は無い。(タイムスクエア)
  ②パリの景観
  ③上海:未来都市・旧市街(対比の美しさ)
  ④東京・京都の雑然とした町並。東京のグラビアは電線と看板の風景。
  ⑤地方都市においても、歴史的町並も同様。
  ⑥広島の鞆の浦(江戸時代最後の港湾)も近代化されようとしている。
  ⑦マレーシアの大空港もモスレムのテントデザインを活用。
  ⑧タイ空港は、蓮の花のデザインを取り入れ、タイらしさを演出。
  ⑨成田空港や羽田空港には、日本らしさは見つけられない?
  ⑩ロンドンの橋にみられる英国らしさ。
  ⑪中国のローカル都市の例(甍の美しさ)
  ⑫欧米の都市(運河や河川の岸辺の活用:レストラン街)等
是非、日本の美しさや、原風景や伝統芸能を、無くさないで活用する方向で
やってもらいたい。彼自身、京都の町屋・坪庭を、復興させて活用している。
参考に、タイのボランテアツーリズムには、多様性(タイの花・文化・
自転車旅行・パックツーリズム等に対応)がある。
本当の意味での、開国を。(観光鎖国からの脱却)

【Ⅱ】パネルデスカッション
パネリスト:F:船山龍二:JTB会長
      S:白幡洋三郎:国際日本文化研究センター教授
      A:Alex Kerr:基調講演演者
      K:小島明:主催者・モデレーター
F:(船山氏)
1.日本経済が弱い、旅への熱意が最近の若者に無い。
2.旅行が団体から 個人旅行になり、旅行目的が多様化している。
  多品種少量化に対応へ。
3.21世紀は大交流の時代。情報化はFACE TO FACEへ。
4.市場構造的には成熟期。リピーター中心。
5.海外旅行も2003年を底に伸びている。出国率 1700万人
  (内訳25%:首都圏・関西・名古屋:15~17%。地方:5%以下)
  国別でみると、台湾36%。韓国24%。
6.国内旅行も伸びている。外国人の入国も増加している。 
7.航空会社もビジネス中心にターゲットを変えた。
K:(小島氏)
今回参加出来なかった教授より、
1.JR新幹線切符を、ローマ字併記して欲しい。
2.案内板を英語・中国・韓国表記にして欲しい。(受け入れ態勢整備)
3.21世紀は間違いなく、大交流の時代。
4.日本は、伝統・文化・風景:世界に開かれた国になる。
~住んでよし・訪れてよしの国・都市や町づくり~
  cf・江戸時代の鎖国脱却。
  白幡氏は、「旅行のすすめ」を中公新書で出版。
S:(白幡氏)
0.「学問のすすめ」に対抗して、「旅行のすすめ」を書いた。(笑)
1.基調講演に対して、恩師の梅棹教授なら、京都人は、「とやかくいうな!
  京都の事は、京都人に勝手にさせてくれ」といったであろう。
2.もてなし観の相違。日本人はご馳走でもてなす。
  欧米人は簡素。
3.景観:住民のエゴ(自主決定)がきれいにしているだけだ。
4.観光:我と我が身が快適である景観を作っていき、蓄積される。
5.観光も歴史観光?都市観光?視点が様々。
6.鴨川の床の食事の台湾リピーターがいる。
7.北海道の雪にも・・・。
8.玄関で靴を脱ぐ体験も面白いと思う。
9.異文化体験をさせるといいのでは・・・?
F:日本訪問の動機:ベスト8
1.ショッピング(100円ショップ含む)
2.伝統文化
3.温泉と旅館(建物・もてなし)
4.自然・景勝地→景観(農村風景・僕の家も景観の一部)
5.日本人の生活
6.日本の食事
7. COOL JAPAN(裏原宿・秋葉・アニメなど)
8.平和・安全な国。交番システム等。
S.京都の名所として、台湾のガイドブックに桜の名所として
永観堂(文人の小荘が寺になり現存する)が紹介されている。
人的交流は大切。
F:観光推進基本法の数値目標。
1.2010年までに、1000万人訪日受け入れ。733万人/2006年
2.同:2000万人海外旅行。1700万人/2006年。
3.観光消費額を30兆円。24.4兆円/2006年
4.国内旅行宿泊平均2.77泊を4泊へ。
5.国際会議を50%増しにしょう。
S*問題は二つある、
1.訪日は、国内にお金落ちるが、海外は出るだけ。
  また、比率は、訪日:海外=1:4が感覚的にはいいと思っている。
2.理系の国際会議では、Technical Excursion Trip認められるが、
日本文化会議関連では、国家予算が、観光に対しては付けられない。
(自己矛盾)日本文化を体験させる事が必要なのに?
S:18世紀(江戸時代)オランダ商館医師が安全に旅行出来た。
女性や老人また、乞食まで、一人旅をしているのを、驚いている。
また、「うば桜、おんなの旅傘」(博多の商家の内儀が旅行できた)
交通網・お伊勢参り・善光寺・日光・江戸・東海道等。
これからは、自己を省みる旅・糧としての旅になるのでは?
A:農村・漁村・地方が危機→空家が増加。
ヨーロッパ・イギリスが参考になる。
ロンドンの郊外の田舎の牧場の住人9割がシテイの住人。(リサイクル)
リサイクルされながら農業が残っている。
村のリサイクル:再生と観光の両立は可能なのでは?
1.一時滞在から、体験から永住へ?
2.空家体験から、農業復興?

参考になれば幸いです。

2007年11月24日

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