九天花、咲く。


彼岸花。学名はLycoris radiata Herb。Lycorisとはギリシャ神話の海の女神「リコリス」の名前からきている。

彼岸花は中国からやってきた帰化植物だ。一株の球根が九州に流れつき、株分けされながら広がっていったといわれている。たしかに彼岸花の赤色は際立っていて、日本的ではないかもしれない。いまや秋の風物詩となっているけれど、もともとは異国の花だった。

日本では彼岸花は忌み嫌われる花としてのイメージが強い。しかしそれは「赤」「お彼岸に咲く花」「毒がある」(毒は鱗茎に含まれる)、「お墓に咲く花」(墓地に多いのは虫除けのため)などの連想から産み出されている一部のイメージだろう。ちなみに田畑のあぜに多いのはモグラなどを忌避するためだという。このように彼岸花の呼び名は全国各地、多彩にある。その数、千を越えるというから尋常ではない。それだけメッセージを託したくなる花なのだ。

笑える名前も数知れず。たとえば、「ヒッチャカメッチャカ」「チチッカブ」「タヌキバナ」「タコイモ」「キツネゴロー」「アメップリバナ」など、いろいろとネーミング編集されている。

生まれ故郷の中国では、石蒜,烏蒜,龍爪花,山烏毒,新米夜飯花,義八花,老鴉蒜,蒜頭花,水麻など、おとなり韓国でも想思華(サンシチョ /サンチョ),石蒜(ソクサン)という名前がつけられているが、日本ほど数はないようだ。

彼岸花のネーミング、こんなに自由で多彩でよいのなら、「九天花」もしくは「玄氣花」と呼んでもいいわけで。

ちょうど一年前も、曼珠沙華日和でした。
九天玄氣組が産声を上げた日。


画像は、天岩戸神社内の天安河原に咲いていた一輪。

2007年09月22日

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