夏の夜の夢in九重
7月28日と29日、大分の九重にある「寺床の家」へ。集まったメンバーは遁世寸前かとおぼしき盟友たち。もちろん東西の九天玄氣組の組員も集まった。東京からマサトシさん、熊本からとる・ともさん、福岡からタカノさん。そして今回はベルギー在住のダンサー・日玉っちも参加。九州は高校生のときに一人旅をした思い出があるという日玉っちも、3季[離]の退院者である。
め:久々の九州、いかが?
ひ:いや〜やっぱいいわぁ。まず山が違うねえ。
他にも私の友人3名が参加した。福岡のカメラマン・クボっちと、佐賀・武雄のデザイナー・ガオ。そして彼女のクミちゃん。初顔合わせとなった人がほとんどだったが、一瞬にして仲間になる。同じ匂いがするのだろうね。
以下、断片的に夏の夜のできごとを、つらつらと。
寺床の家に到着するやいなや、絶景のテラスに出て、ビールで乾杯。今日は自炊コースなので、バーベキューとキムチ鍋を用意した。
お日様が山の端にかかり、静々と沈んでいく。その直後、西の空に流れ星。流れ星をつまみにビールを飲むという贅沢にはしゃぐ。やがてお月様も顔を出した。月はこっちを見ている。
外灯はたったひとつ。ギターに合わせて歌を唄う。ほとんど60年、70年代のヒットパレード。寺床の家の主、ハチヲさんも歌を披露してくれた。どこから持ってきたのか、ハーモニカや太鼓も加わった。響きわたる音色に包まれながら、無農薬栽培のとうもろこしを生のままかじり、みずみずしい甘さを味わう。すべてが至福の時だった。
しかし今宵は十三夜。テラスからちょっと離れた小さな庭に寝転んで、酔い覚ましに月を見ていた。するといつの間にか、皆が集まってきて、月に向って手をさしのべている。
月は人を酔わせるのだろうか。庭に集まった皆の衆は、日玉っちに導かれながら体をくねり出す。男たちはなぜかシャツを脱ぎ捨てて、上半身裸に。月光に照らされながら踊る光景は異様なほどに妖しいけれど、そんなことおかまいなしに、皆、恍惚の面持ちで踊り続けている。
月光に踊る日玉っち。「オレ、こんなこと、したことないぞ〜」と苦笑しながら、ひとりひとりと向き合って、その人の氣と意識と呼吸をひきとり、踊る。そのリードは流れるような導きだ。日玉っちは向き合う相手の意識を察知するのだろうか。どのように動こうとしているかを見透かしてしまうようなのだ。
私も日玉っちと向き合ってみるが、身を委ねきれないのか、単に密着度に警戒心が働くのか、周囲から「クミチョーが一番カタイ!」といわれてしまった(笑)。いや別にそんなつもりはないんだけどさあ、といいつつ、やっぱりおよび腰。もうすこしお酒が入っていたらよかったか? たまには月光に踊り狂うウサギになってみるのも大切だね。
このシーンは今でも、胸のあたりでうずいている。踊りも、文章も、ちょっとした会話も、きっと細胞同士のコミュニケーションのひとつなんだね。もしかすると、大切な忘れものに気づいた夜だったかもしれない。
こうして月宴は、深夜2時半まで続いたのであった。
*フォトダイジェスト*
夜明けのテラスに散らばっていた履物。月夜のダンスの夢の跡である。夏の夜の月光は、今でも胸中を照らしている。
月光の ダンスに酔うた 足のあと
とる・ともさんのむつまじさにはほっとします(到着直後の様子)
二日目は九重夢大橋〜ウケノクチ温泉〜やまなみハイウェイ。写真は農家レストラン「べべんこ」に立つ、にわかドラ。「万酔院のあの人に似てる〜〜!」
ロケーションは雄大な阿蘇外輪山。日玉っちいわく「九州には独特の土地の力があるよね」
東京支部・漆黒頭のマサトシさんもご満悦。
- by めろん組長
- at 04:52
2007年07月31日
